上司からの「ありがとう」にLINEで返信する際は、丁寧さと気配りがポイントです。
たとえば「こちらこそありがとうございます。◯◯の件でお役に立てて何よりです」や「お気遣いいただき恐縮です。今後も精進いたします」など、具体的に感謝の理由に触れると好印象です。
絵文字は控えめに、もし使う場合は、柔らかい印象のものを1つ添える程度が◎。
返信のタイミングも重要で、できるだけ当日中に返すよう心がけましょう。
上司の「ありがとう」にどう返す?LINEでの印象UP返信フレーズ集
フォーマルな返答例(ビジネスで使いやすい)
- 「こちらこそ、ありがとうございます。今後も精進いたします。」
- 「お役に立てて光栄です。引き続きよろしくお願いいたします。」
- 「お言葉、励みになります。引き続き頑張ります。」
- 「身に余るお言葉、恐縮でございます。引き続き誠実に対応してまいります。」
- 「ありがたいお言葉をいただき、より一層気を引き締めて取り組んでまいります。」
フォーマルな場面では、落ち着いたトーンで謙虚な姿勢を見せる表現が適しています。上司からの感謝に対し、丁寧に受け止める気持ちを言葉に込めましょう。
少しカジュアルな返答例(親しい関係ならOK)
- 「ありがとうございます!また何かあればお声がけください。」
- 「そう言っていただけてうれしいです!」
- 「恐縮です!引き続きがんばります!」
- 「いつも気にかけていただいて感謝です!」
- 「こちらこそありがとうございます!今後もよろしくお願いします!」
少しくだけた言葉遣いでも、敬意を忘れずに。親しみやすさを出しつつも、礼儀を大切にした表現が好まれます。
良好な関係を築くためのフレーズ例
- 「○○さんのサポートがあったからこそです。ありがとうございます。」
- 「学びの多い機会をいただけて感謝しております。」
- 「今後もご指導いただけますと幸いです。」
- 「至らない点もあったかと思いますが、温かいお言葉に励まされました。」
- 「まだまだ未熟な部分もございますが、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。」
このように、感謝に対する返答に敬意や学びの姿勢を盛り込むと、より良い信頼関係の構築につながります。
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シーン別|上司からの「ありがとう」LINE返信テンプレ集
プロジェクトや業務に対するお礼
- 「無事に終えられて何よりです。今後も丁寧に取り組みます。」
- 「チームで協力できたことが大きかったです。ありがとうございます。」
- 「皆さんのお力添えのおかげで、スムーズに進めることができました。」
- 「このような経験をさせていただき、大変感謝しております。」
- 「一つひとつ丁寧に対応した結果だと思っています。ありがとうございます。」
フォローや手伝いに対するお礼
- 「お力になれてよかったです。何かあればまたお声がけください。」
- 「少しでもお役に立てたならうれしいです。」
- 「お役に立てて光栄です。また何かありましたらお申しつけください。」
- 「急なことでしたが、お手伝いできて良かったです。」
- 「状況に応じて柔軟に対応できるよう、今後も努めてまいります。」
差し入れや気遣いなど私的な内容へのお礼
- 「お気遣いいただきありがとうございます。とても嬉しかったです。」
- 「お心遣い、感謝しております。美味しくいただきました。」
- 「お心のこもった差し入れ、感激いたしました。」
- 「おかげさまで、ひと息つけました。ありがとうございます。」
- 「あたたかいお気持ちに、心が和みました。」
上司の「ありがとう」LINEに返事すべき?それとも不要?
基本的には、上司から感謝のメッセージが届いたら返信するのが望ましい対応です。必ずしも長文である必要はなく、短い一言でも構いません。返信をしないと、「既読スルーかな?」「伝わっていないのでは?」と、相手に不安を与えてしまう可能性があります。
たとえば、「ありがとうございます」と上司が送ってきた場合、「こちらこそありがとうございます」「お役に立ててうれしいです」といったひと言を返すだけで、丁寧な印象になります。返信することで、感謝の気持ちをしっかり受け取ったという意思表示にもなります。
また、内容が軽めのものであれば、文字だけでなくスタンプや絵文字を活用して返すのも効果的です。形式ばったやり取りよりも、自然なやり取りのほうが好印象になることもあります。ただし、スタンプのみの返信は上司の性格や社風によって受け止め方が異なるため、TPOを見極めることが大切です。
上司とのやり取りでは、形式よりも「気持ちを返す」ことが重要です。気軽なLINEであっても、関係性を良好に保つために、簡単でも何かしらのリアクションを返す習慣を持っておくと安心です。
上司に失礼にならないLINE返信テクニック
絵文字やスタンプの使い方
LINEの返信において、絵文字やスタンプを適度に使うことで、堅苦しすぎず親しみのある印象を与えることができます。笑顔などの柔らかい表情の絵文字を添えるだけで、丁寧さに加えてやさしさや明るさも伝わります。
ただし、絵文字やスタンプの使いすぎには注意が必要です。多用すると、ビジネスの場面では軽い印象を与えたり、真剣さに欠けると感じられてしまう可能性があります。上司の性格や職場の雰囲気にもよりますが、基本的にはシンプルに1つ程度にとどめるのが無難です。
また、スタンプを使う場合は、敬語を含んだ落ち着いたデザインのものを選ぶと安心です。「了解しました」「ありがとうございます」など、ビジネスでも使えるスタンプは数多くあり、便利に活用できます。
メッセージを具体的にする工夫
「ありがとうございます」だけで返信を終えるよりも、もう一言添えるだけで、より丁寧で心のこもった印象になります。たとえば、「先ほどの資料の件、お役に立ててよかったです」や「◯◯について喜んでいただけてうれしいです」といった具体的な内容を加えることで、相手への気遣いや配慮が伝わります。
こうした一言は、あなたがどんなことに関わり、どんな気持ちで取り組んだかを自然に伝える効果もあります。上司にとっても「しっかり受け止めてくれているな」と感じてもらえるため、信頼関係の構築にもつながります。
また、具体的な内容を添えることで、ビジネス上のやり取りとしても、よりスムーズで分かりやすいコミュニケーションになります。
返信のタイミング
LINEは即時性が高いツールであるため、なるべく早めに返信を心がけましょう。理想はメッセージを受け取った当日中、遅くとも24時間以内に返信するのがベストです。
返信が遅れると、「忙しいのかな?」「気づいていないのかも?」と、上司に余計な気を遣わせてしまうこともあります。すぐに返信できない状況であれば、「あとで返信します」などの一言でも送っておくと、誠実な印象になります。
スピーディーな対応は、あなたの責任感や誠意を感じさせるポイントにもなります。たとえ短い返事であっても、タイミングを意識するだけで相手に与える印象は大きく変わります。
NGな返信例とその理由
上司とのLINEのやりとりでは、フレンドリーさや気軽さが裏目に出てしまうことがあります。どんなに悪気がなくても、受け取り方によってはマナーを欠いた印象になってしまうことも。ここでは、ありがちなNG返信例と、それがなぜ良くないのかを解説します。
軽すぎる返信
- 「まじですか!」
- 「どーいたしまして笑」
このようなカジュアルすぎる言葉や、「笑」などの砕けた表現は、仲の良い友人とのやり取りなら問題ありませんが、目上の人とのコミュニケーションでは避けたほうが無難です。特に「どーいたしまして笑」は、一見フレンドリーに見える反面、「軽んじている」「ふざけている」と誤解されるリスクがあります。
ビジネスシーンでは、感謝やねぎらいの言葉に対して、丁寧に受け止めたことを表現するのが基本。気持ちよくやり取りを終えるためにも、少しフォーマルさを意識しましょう。
上から目線に感じられる表現
- 「当然のことをしたまでです」
- 「余裕でした」
一見、自信を持って返しているように見えるこれらのフレーズも、上司からすると「自慢している?」「恩着せがましいな」と受け取られてしまう可能性があります。とくに「余裕でした」は、仕事の難易度を軽視しているように見えたり、謙虚さに欠けると感じられることも。
本人にその気がなくても、相手の受け取り方によって評価が下がってしまうのはもったいないですよね。大切なのは、「感謝に対して丁寧に応える姿勢」。素直に「お役に立ててうれしいです」と伝える方が、ずっと好印象です。
返信がスタンプだけ
- スタンプひとつで返信を終える
ビジネスの場では、スタンプだけで返すと「面倒だったのかな?」「本気で受け取っていないのかも」と、マイナスに受け取られることがあります。特に上司からの感謝メッセージに対しては、スタンプだけで返してしまうと、真剣に受け取っていないような印象になることも。
もちろん、柔らかい雰囲気を出すためにスタンプを使うのは悪いことではありませんが、必ず一言メッセージを添えるようにしましょう。たとえば「ありがとうございます!」とテキストを打った上で、控えめな感謝のスタンプを添えるなど、バランスが大切です。
「どういたしまして」「いえいえ」はビジネスで使える?
上司や取引先とのやり取りで、相手から感謝の言葉をもらったとき、つい「どういたしまして」や「いえいえ」と返してしまいそうになりますよね。普段の会話ではごく自然な表現ですが、ビジネスの場では注意が必要です。
以下では、それぞれの表現がビジネスシーンにふさわしいかどうか、また代わりに使いたいフレーズについて詳しく解説します。
「どういたしまして」はNG?
「どういたしまして」は、日本語でも英語の “You’re welcome.” のような立ち位置で使われる定番フレーズです。日常会話やフランクな関係性でのやりとりでは問題ないのですが、ビジネスシーンでは注意が必要です。
この表現にはやや「受けた恩を返した」というニュアンスが含まれており、目上の人に対して使うと「してやった感」が出てしまうことがあります。相手によっては、「ちょっと偉そう」「上からだな」と受け取られてしまうことも。
そのため、上司や取引先など、目上の方からの「ありがとう」に対しては、以下のような控えめで丁寧な表現に言い換えるのが安心です。
使える言い換え例:
- 「こちらこそありがとうございます」
- 「お力になれて光栄です」
- 「お役に立ててうれしいです」
いずれも、感謝の気持ちを謙虚に受け止め、丁寧に返している印象を与える言い回しです。特に「こちらこそ〜」は、感謝のキャッチボールができる万能な表現です。
「いえいえ」は敬語になる?
「いえいえ」は、相手の感謝を「そんなことないですよ」と軽く打ち消す意味合いで、口語表現としてよく使われます。ただし、この言葉も少しラフな印象があるため、ビジネスメールや目上の方とのやりとりでは使わない方がベターです。
特に文字で送ると「軽く流された」と感じられてしまうこともあるため、慎重に選ぶ必要があります。
代わりに使える表現:
- 「とんでもないことでございます」
- 「恐縮です」
- 「微力ながらお役に立ててうれしいです」
これらの表現は、相手を立てつつ、自分の謙虚な姿勢を伝えることができます。「とんでもないです」は、「いえいえ」の丁寧語にあたり、ビジネスシーンでも安心して使える言葉です。
LINEとメール・対面での返答の違い
感謝の言葉をもらったとき、その返し方ひとつで相手に与える印象が大きく変わることがあります。とくにビジネスシーンでは、やり取りのツールによって適切な言葉遣いや温度感が異なります。
ここでは、「LINE」「メール」「対面」それぞれのコミュニケーションで、どのように返答するのが望ましいかを整理してみましょう。
LINEはカジュアルだからこそ、丁寧な言葉遣いを心がけて
LINEは、ビジネスでも活用されることが増えてきた一方で、もともとプライベート向けのカジュアルなコミュニケーションツール。短文でのやりとりが主流で、テンポよく返信することが求められがちです。
その分、ややくだけた印象になりやすく、気を抜くとビジネスマナーとしては不十分な印象を与えてしまうこともあります。だからこそ、あえて丁寧な言葉遣いややわらかい表現を心がけることで、バランスの取れた印象を残すことができます。
たとえば、「了解です!」よりも、「承知いたしました。ありがとうございます。」とするだけで、受け手に安心感を与えられます。
また、スタンプや絵文字も便利ですが、使い方には配慮が必要です。ビジネスでは基本的に控えめに。使う場合も、にこやかな気持ちを伝える程度にとどめておきましょう。
メールでは形式的な丁寧さが求められる
メールは、LINEに比べて文章の整った形式美や敬語の正確さが重視されます。特に社外とのやりとりや目上の人への連絡では、冒頭の挨拶から締めの言葉まで、一定のビジネスマナーに則っているかが問われます。
たとえば、メールでは以下のような構成が一般的です。
- 挨拶(例:「いつもお世話になっております」)
- 感謝の言葉(例:「ご丁寧にありがとうございます」)
- 本文の返答(例:「さっそく対応させていただきます」)
- 締めの言葉(例:「今後ともよろしくお願いいたします」)
文章量が多い分、細やかな気配りを表現しやすい反面、堅苦しすぎて冷たい印象にならないよう、語尾や言い回しに温かみを加える工夫も必要です。
対面では、表情や声のトーンが加わる
対面での返答では、言葉そのものに加えて表情や声のトーンといった非言語の要素が相手に伝わります。そのため、多少言葉が不十分でも、にこやかな笑顔や穏やかな声色で、丁寧な印象を保つことができます。
たとえば、同じ「ありがとうございます」にしても、真顔で言うのと、軽く会釈しながら笑顔で伝えるのとでは、相手が受け取る印象は大きく違います。
ただし、表情に頼りすぎず、言葉遣いにも十分に気を配ることが大切です。とくに目上の人や初対面の相手には、「ありがとうございます」「恐れ入ります」「恐縮です」といった敬語を丁寧に使いましょう。
返信文を作るときのチェックリスト
どのツール・場面で返す場合でも、「相手への敬意や気遣い」が伝わるように、以下のポイントを意識すると安心です。
丁寧な敬語が使えているか
表現がラフすぎたり、言葉遣いがぶっきらぼうになっていないか、読み返して確認しましょう。
感謝や敬意の気持ちが伝わっているか
ただ情報を返すだけでなく、「ありがとうございます」「お役に立ててうれしいです」など、気持ちの一言を添えると印象が良くなります。
誤解を招く表現がないか
冗談やあいまいな表現は、相手によっては誤解の元になります。わかりやすく、はっきり伝えることを意識しましょう。
スタンプや絵文字の使い方が適切か(LINEの場合)
親しみやすさとビジネスマナーのバランスをとり、使いすぎには注意しましょう。
上司の文体やトーンに合わせているか
相手がフォーマルな口調であれば、こちらもそれに合わせて。逆に少し砕けた雰囲気なら、やわらかさを出すのもOKです。
まとめ|一言の返信で信頼関係を深めよう
上司からの「ありがとう」に対する返信は、単なる礼儀としての応答にとどまらず、人間関係をより良くするための小さなきっかけになります。たとえ短い一言でも、心を込めて丁寧に返すことで、「この人は気遣いができる」「信頼できる」といった好印象を与えることができます。特にビジネスシーンでは、こうしたやり取りの積み重ねが、日々の関係性に大きな影響を与えるものです。
たとえば、「こちらこそありがとうございます」や「お役に立てて嬉しいです」など、少しの工夫で気持ちの伝わる文章にすることができます。LINEという気軽なツールだからこそ、丁寧な対応が光ります。形式ばらずとも、相手を思いやる姿勢は自然と伝わります。
「返信すべきかどうか」と悩む場面もあるかもしれませんが、迷ったときほど一言添えてみましょう。その一言が、上司との信頼関係を少しずつ深めていく大切な一歩になるはずです。